児童虐待、いじめ案件の増加、少年事件低年齢化、子どもを取り巻く学校の現状は非常に厳しいものです。そのような中で、学校に関係するメンバーがコラボレーションの視点を持つことが課題解決の鍵となります。政府においても、2015年にチーム学校の議論を始め、専門職を学校に基幹職員として配置することを決定、2016年1月から政策の具体化のための議論が始まっており、人材育成が急務になっています。本学では、この流れに先んじる形で、2012年度から本講座を開講してきました。講座は前半と後半の2部に分かれており、前半では学校や学校に関連する専門職の方にとって必要な知識を提供します。後半では、実践力を身につけるため、グループワークで演習を重ねます。（前期は必ずしも直接SSWに関連するとは限りません。）本講座が、皆さまのご活躍の一助になれば幸いです。

【前半】「学校コラボレーションセミナー」
第1回 5月12日「学校におけるコラボレーション：スクールソーシャルワークとは」
第2回 6月16日「社会的養護を必要とする子どもたち」
第3回 7月7日「学校におけるLGBT（性的マイノリティ）の安全と安心」
第4回 8月18日「排除型社会における子ども・若者の困難と学校教育の課題」
第5回 9月15日「発達障害：特別支援との連携」
第6回 9月29日「心理療法の視点から見たコラボレーション」
（注意）初回（5月12日）山野 則子教授「学校におけるコラボレーション：スクールソーシャルワークとは」は、スポットで受講することができます。

【後半】「スクールソーシャルワーク実践セミナー」
第7回 10月27日「スクールソーシャルワークの実際」
第8回 11月10日「家庭教育支援とスクールソーシャルワーク―学校組織を視野に―」
第9回 11月17日「不登校とスクールソーシャルワーク」
第10回 12月1日「スクールカウンセラーの実際」
第11回 12月15日「いじめとスクールソーシャルワーク：修復的対話技法」
第12回 1月19日「ケース会議とその効果 」

【主催】大阪府立大学
【後援】大阪府教育委員会、大阪社会福祉士会、大阪精神保健福祉士協会、日本ソーシャルワーク教育学校連盟