日韓関係は多様化し続けています。2003年の韓国ドラマ「冬のソナタ」の日本での放映以来、日韓両国の関係は大きく変化しました。とりわけ多くの女性ファンにとって、日本における戦争の影を引きずる軍政下の暗いイメージは、一夜にして現代的な都市に住む美男美女の住む憧れの場所に変わりました。その後K-popなどの流行や、旅行、民間レベルの交流によって人々の触れ合いは拡大しました。その後も相変わらず日韓の相互的な旅行者の数は高止まりし、2015年では、日本政府観光局（JINTO）によれば、500万人の中国人に次いで400万人の韓国人が日本を訪れています。この講座では、現在および過去の様々なレベルにおける複雑な両国間の交流を韓国日本の両方の視点から見てゆきたいと思います。

【第1回】2月2日（木）
韓国ドラマと日韓関係のその後の展開
杉山 雅夫（大阪府立大学 教授）

【第2回】2月9日（木）
朝鮮半島で育まれた伝統芸能
高 正子（大阪府立大学 非常勤講師）

【第3回】2月16日（木）
在日コリアンの民族文化の継承
高 正子（大阪府立大学 非常勤講師）

【第4回】2月23日（木）
初期朝鮮留学生兪吉濬の海外見聞録
許 聖一（大阪府立大学 非常勤講師）

【第5回】3月2日（木）
韓日文化交流のパターンㆍ金素雲に関して
許 聖一（大阪府立大学 非常勤講師）