大阪府立大学

大阪府立大学21世紀科学研究所セミナー第5回 文化・思想編

開催日
2017年1月6日(金)、20日(金)15時~16時30分
開催場所
I-siteなんば
大阪府立大学 I-siteなんば(南海なんば第1ビル 2階)
(Zeppなんば大阪の東隣のビル北側の大阪府立大学専用エントランスからお入りください)

I-siteなんばのアクセス

【Part1】1月6日(金)
「環境哲学とは何か?―『環境危機』・『持続可能性』を“哲学”する」
講師:上柿 崇英(大阪府立大学環境哲学・人間学研究所 研究員/人間社会システム科学研究科 准教授)

近年よく「環境危機」や「持続可能性」といった言葉を耳にすると思います。 世界はさまざまな問題を抱え、時代は ターニングポイントを迎えているとも言われます。しかしそうした問題以前に、そもそも“人間”とは、いかなる存在なのでしょうか。そして20万年の人間の歴史の中で、私たちが生きる現代とはいかなる時代として位置づけることができるのでしょうか。ここでは、人間の本質を問う“哲学”の視点から、「環境危機」や「持続可能性」について多角的に考えます。

【Part2】1月20日(金)
「人の出生の恣意性―生命をめぐる倫理と科学技術の狭間で」
講師:山本 由美子(大阪府立大学環境哲学・人間学研究所 研究員/人間社会システム科学研究科 テニュア・トラック講師)

たとえば世界保健機関(WHO)は、 胎児が生命の徴候を示して母胎外に産み出された場合を出生と定義し,その存在を新生児と呼んでいます。WHOは他方で、その産み出される存在を救急蘇生の対象とするかどうかについて、一定の妊娠期間や胎児体重を満たすという基準を設けています。目の前に生きて在る(ある)存在は、その事実よりも計測可能な数値的基準によって処遇が左右されうるのです。本講座では人の出生に注目し、受精から誕生後にわたり生命それ自体を「合理的」に選別することになる法的・医学的しくみとその問題を概観します。そこで問われるはずの倫理が、生命をめぐる科学技術の推進にどのように援用されていくのかについて皆さまと考えたいと思っています。

関連情報
定員70名
対象者どなたでも
受講料各回1,000円
申込期間2016年12月26日(月) 【必着】
(応募者多数の場合は、抽選となります。)
申込方法

「往復はがき」もしくは「Eメール」で、(1)氏名(ふりがな)、(2)年齢、(3)郵便番号・住所、(4)電話番号、(5)この講座を知ったきっかけ、(6)希望する講座開催日(両日も可)をご記入の上、下記へお申込みください。

〒599-8531 堺市中区学園町1番1号
大阪府立大学C5棟 地域連携室「21セミナー環境」係
Eメール 21kan[at]ao.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。
(注意)Eメールでお申込みの場合は、件名に半角英数で「21セミナー環境」と入れてください。
(注意)受講表は12月19日(金)発送予定です。

お問い合わせ大阪府立大学C5棟 地域連携室
Tel 072-254-9942