大阪府立大学

関西宇宙イニシアティブ 第54回KaSpIセミナー「アジアでの植林―バイオ燃料製造・利用による気候変動緩和策の構築」

開催日
2016年11月4日(金)18時~20時
開催場所
I-siteなんば
大阪府立大学I-siteなんば(南海なんば第1ビル2階)

I-siteなんばのアクセス

ベトナムにおけるバイオマスのエネルギー利用について、お話をいただきます。講師の前田泰昭特認教授は日本とベトナムの環境協力に永年にわたり尽力され、2013年にはベトナム天然資源環境省から「日越国交40周年記念環境功績賞」、ベトナム国家大学ホーチミン校から特別栄誉教授の称号を授与されています。また、SATREPS「ベトナムおよびインドシナ諸国におけるバイオマスエネルギーの生産システム(植林・製造・利用)構築による多益性気候変動緩和策の研究」(2011-2015)では研究代表者をつとめられました。観測衛星を用いたベトナム・東南アジア地域の環境保全にも期待を寄せていただいています。ぜひご参加ください。

【講演】「アジアでの植林―バイオ燃料製造・利用による気候変動緩和策の構築」

【講師】前田 泰昭 (大阪府立大学特認教授、ベトナム国家大学ホーチミン校特別栄誉教授)

【概要】
炭酸ガス、メタンなどの地球温暖化ガスの発生を削減するために、アジアでの荒廃地、特に焼き畑跡地、炭鉱の採掘跡地に油の採取できる樹種を植林し、そこから採取した油から高品質のバイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、バス、観光船に燃料として用いる。植林による炭酸ガスの吸収、BDF製造・利用によるカーボンニュートラル、排ガスのクリーン化が実現し、さらに山岳少数民族の貧困改善にも役立つ。特に今までほとんど利用されていなかった、ベトナム、ラオスでの広東アブラギリ、ロゼーレ、インドネシア、ベトナム、ラオス、マレーシアでのゴムの実を原料としたBDF製造により、世界で初めて、軽油と価格競争のできるBDF製造が可能となった。

【主催】
大阪府立大学21世紀科学研究機構宇宙科学技術研究センター
関西宇宙イニシアティブ(KaSpI)

大阪府立大学はNPO法人関西宇宙イニシアティブと連携協力協定を結んでいます。

関連情報
定員先着70名
受講料無料
お問い合わせ大阪府立大学 宇宙科学技術研究センター(担当 真鍋 武嗣)
関西宇宙イニシアティブ事務局(担当 大久保 博志)
Eメール kaspi[at]aero.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。