公開講座

平成24年度中之島サテライトゼミナール「ドストエフスキーを読む」

開催日 平成24年4月21日(土)~12月8日(土) 全17回 15時30分~17時
開催場所 その他
開催場所詳細 大阪府立大学中之島サテライト(中之島図書館別館内) 
大阪市北区中之島1丁目2番10号
概要

【講師】
大阪府立大学 教授 萩原 俊治

【講座内容】
すべてが壊れてゆく、わたしの家族、わたしの故郷、さらにはわたしの母国が、そして、わたしの存在そのものが。ドストエフスキーは『悪霊』で、このようにすべてが壊れ、すべてを失ってゆく貴公子スタヴローギンの悲劇を描きながら、そのようなスタヴローギンを産みだした19世紀ロシアの闇を的確に描いてゆきます。と同時に、その陰鬱な世界に一条の光をもたらす聖書売りの女性など一群の人々をも描いてゆきます。このため、読者はロシアの未来がそう絶望的なものではないのかもしれないという予感も抱きます。この予感が予感以上のものになるのが『悪霊』のあとに書かれる『未成年』や『カラマーゾフの兄弟』です。この意味で、『悪霊』はドストエフスキーの長編小説群の中でもっとも陰鬱な作品であると同時に、もっとも希望に満ちた作品であるとも言えます。闇が濃いほど光も鮮やかなのです。
ドストエフスキーが『悪霊』で描いたこのような世界は、現在のわたしたちが生きている世界そのものであるとも言えます。この意味で『悪霊』はわたしたちにとって、過ぎ去った世界ではなく、きわめて身近な世界をリアルに描いた小説なのです。
必要に応じて、あらかじめ、テキストの内容について尋ねる質問用紙をお渡しします。時間的に余裕があれば、自宅でその質問用紙に記入してから提出して下さい。これは義務ではありません。講義を聞きたいだけ、という方は提出して頂かなくてもけっこうです。
質問用紙をお渡しするのは、この講座が無意味になるのを防ぐためです。つまり、受講生が講義を理解していないのにもかかわらず、わたしが講義をどんどん進めてゆくような事態を避けたいからです。ですから、毎回できるだけ多くの受講生に記入して提出して頂きたいというのがわたしの希望です。
テキストは『悪霊』(ドストエフスキー、江川卓訳、新潮文庫、全二巻、平成16年改版以降のもの)を使います。
「上巻の121ページ6行目」という風に指定して質問したり講義を行ったりしますので、必ず「平成16年改版以降」のものをご購入下さい。平成16年改版以前と以降では文字の大きさが異なり、従って、頁番号も異なります。

関連情報 平成24年度大阪府立大学中之島サテライトゼミナール「ドフトエフスキーを読む」 (593KB)
定員 50名(申込多数の場合は抽選)
受講料 5,000円
申込み期間 平成24年4月10日(火)【必着】
お申込み方法

「往復はがき」又は「Eメール」で、氏名(ふりがな)、年齢、郵便番号・住所、電話番号をご記入の上、お申込下さい。
(注意)携帯メール受付での受付はしておりません。
お申込の際の個人情報は、本講座の事務連絡、統計資料の作成および本学講座等のご案内に使用いたします。
上記目的以外の使用は一切いたしません。