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第22回N2RC拠点セミナー「SPring-8の高輝度放射光による最先端構造計測」

開催日 2012年3月21日(水) 15時~17時
開催場所 中百舌鳥キャンパス
開催場所詳細 A12棟サイエンスホール
概要

【本セミナーの趣旨】
放射光は、現代のナノ材料科学研究には欠かせないツールとなっています。実験室系に比べてはるかに良質のデータが得られることはよく知られていますが、日本が有する世界最高性能の放射光施設SPring-8の光源の特徴をうまく利用することにより、また、先端的な構造解析法を組み合わせることにより、従来は得られなかった高精度の結晶構造情報を得ることが可能となっています。
本セミナーでは、SPring-8において先端的研究を推進されている先生方をお招きし、その研究成果についてご紹介いただきます。

【プログラム】
◆講演1 15時~16時
「放射光を用いたX線回折による構造研究」
講師:西堀 英治 准教授(名古屋大学工学研究科)
X線回折法による構造研究は、放射光利用の中でも代表的な研究の一つであり、国内外の施設で無機から生体材料まで幅広い物質群を対象に研究が進められています。大強度、高輝度な放射光X線の利用により、実験室で行われる通常のX線回折と同様の解析手法だけでも十分な研究成果が得られますが、先端的な構造解析法を駆使することで通常のX線回折では観測しえない、電子分布などの詳細構造や微量粉末試料からの分子性材料の原子配列の精密決定などの研究が可能となります。放射光と先端的な構造解析手法を駆使した構造研究について、手法の解説も含めて講演します。

◆講演2 16時~17時
「ピコ秒で物質構造変化をとらえる放射光時間分解X線回折法」
講師:田中 義人 ユニットリーダー(理化学研究所・播磨研究所)
放射光施設では、高輝度で高繰り返しのピコ秒パルスX線を利用できるため、高速時間分解X線回折法により、物質における構造ダイナミクス研究を展開することができます。放射光のもつ時間特性、励起用短パルスレーザーのピコ秒時間同期制御法とその特性、それに対応する時間分解測定手法を、実際に大型放射光施設SPring-8で整備したパルスレーザー同期システムを例に紹介します。
また、パルスレーザー光を半導体結晶表面に照射した際に生じる、百ピコ秒程度の応答速度をもつ格子歪みを時間分解X線回折法でとらえた例、および、DVD光記録材料のアモルファス-結晶相変化を観測した例を紹介します。
さらに、2012年3月より利用開始となったX線自由電子レーザーSACLAを用いたフェムト秒時間分解測定の可能性についても触れる予定です。

【主催】
地域の大学からナノ科学・材料人材育成拠点

関連情報 第22回N2RC拠点セミナー「SPring-8の高輝度放射光による最先端構造計測」チラシ (685KB)
対象者 一般
受講料 無料
申込み期間 申込み不要
お問い合わせ 大阪府立大学 理学系研究科 物理科学専攻 久保田 佳基
NanoSquare拠点事務局 坪井
Tel 072-254-8278(内線2354)
Eメール nanosquare[at]21c.osakafu-u.ac.jp [at]の部分を@と差し替えてください。