大阪府立大学

副専攻

副専攻とは、属する学域・学類・課程で卒業をめざす主専攻に加え、学域・学類・課程の区分を越えて、一人ひとりが主体的に興味関心のある分野を学修する制度です。本学では、ものごとを複数の見地から見つめ、考察することができる人材を養成するために平成24年度から7つの副専攻を開設しています。

各副専攻において所定の単位を修得すると、「副専攻修了証書」が授与されます。

DDC フランス語コミュニケーション学

少人数制で、フランス語のコミュニケーション力、プレゼンテーション力養成を主眼に授業を展開します。事前に、本学が提供しているフランスへの留学プログラムに参加することが勧められます。なお、ダブル・ディグリー・コース(DDC)留学を成功させるために高い英語能力あるいは現代社会における思想・課題の知識を持つ必要があります。

(注釈)ダブル・ディグリー・コースとは、大学院において、フランスの学術交流協定大学との共同指導によって、日仏双方で学位を取得する道が開かれていることを意味します。

【対象】全学域生

環境学

21世紀の安全・安心な生存可能性を実現するためにも、今を生きる現代人は、持続可能な低炭素社会、循環型社会の形成へ向け、多様な環境問題を複合的・科学的な視点から正しく理解することが重要です。

このような「環境人材」の育成をめざして、環境に関する基礎的・学際的な講義科目、環境活動を実践する演習科目、既存の文系・理系学類の開設科目を活用し、人間科学、社会科学、自然科学の幅広いアプローチにより、人間の生活空間を取り巻く環境とその人間、動植物等の生態系への影響について基本的な理解を促します。

【対象】平成26年度入学生までは全学域生、平成27年度入学生以降は現代システム科学域環境システム学類以外の学域生

関連情報

環境人材育成のための教育プログラム Webサイト

情報システム学

現代の社会システムが大規模化かつ複雑化により発生した社会問題や、少子高齢化の進展に伴い、新しい思考で持続的な成長を考えることが不可欠となっています。こうした状況に対応するために、あらゆる産業分野において情報通信技術(ICT)を活用し、情報システムの開発・構築ができる人材が求められています。

主専攻の専門知識や技術に加え、情報技術に関する基礎科目、情報システムに関する専門科目、情報システム構築のための演習科目を効果的に組み合わせることにより、情報システムを構築できる人材の育成をめざします。

【対象】現代システム科学域知識情報システム学類および工学域電気電子系学類情報工学課程を主専攻とする学生以外の学域生

認知科学

技術の発展は、我々の暮らしを豊かにしてくれますが、一方では、情報弱者ということばに代表されるように、新しい困難をもたらすこともあります。人間の豊かな生活を支えるための情報技術を生み出していくためには、人間の心のはたらきと情報科学を相互に学ぶことが必要です。

認知科学では、心理学、認知科学、コンピュータサイエンス、言語学を学ぶことを通して、人間の認知過程と情報科学を統合的に学び、人間にとって真に意味のある情報技術を探るとともに、人間の心のはたらきを探るための情報技術の利用法について学習していきます。

【対象】全学域生

経済学

現代社会は国際化、IT 化、環境問題、少子高齢化など、様々な課題に直面しています。このような現代の多様な問題に対して、経済学は、人間の行動をインセンティブの観点から分析することで、非常に重要な分析のためのフレームワークを提供しています。

経済学の理論的・実証的な分析能力を習得する教育プログラムなので、公務員を志望、コンサルタント志望、シンクタンクで働くことを希望している幅広い学生のニーズに応えることをめざしています。

【対象】現代システム科学域マネジメント学類以外の学域生

(注意)2021年度入学生は履修対象外

グローバル・コミュニケーション

グローバル化が急速に進んだ21世紀社会においては、多くの問題に直面した国際社会の中で活躍できる、「グローバル人材」の育成が急務とされています。

国際社会で活躍する次世代型リーダーの育成をめざし、異文化理解や社会共生のために必要な知識を得るための講義科目、国際社会でのコミュニケーション能力の向上を図る演習科目、海外語学研修やインターンシップといった実践的な活動を重視した科目を履修することにより、高いコミュニケーション能力と幅広い知識を生かして国際社会における複雑な問題解決に寄与できる能力を育成します。

【対象】全学域生

(注意)2021年度入学生は履修対象外

地域再生(CR)

地域の現場体験や実践的な演習、さらには地域の現場で活躍している実務家による講義などを通して、地域で活躍するために必要となる基礎的な知識や技術を育成します。また、学生自らが地域の課題を解決するための提案を発表することや、地域活性化のための企画を運営することなどを通して、地域で主体的に活躍するマインドを身につけます。

【対象】全学域生

創薬科学

国内外の製薬企業で活躍できるグローバルな創薬研究者、特に成長する医薬品の世界市場で主流となりつつある高分子医薬である「バイオ医薬品」開発に従事できる優秀な人材の養成を目的としたプログラムです。疾病原因の解明、医薬品設計や合成、薬剤送達法の開発、タンパク質やペプチドの調整、さらには動物を用いた薬物動態や毒性病理実験までの創薬プロセスを理解し遂行できる確かな知識と技術を学びます。

【対象】全学域の学生対象(但し、2020 年度以降の入学生に限る。また、カリキュラムは創薬科学研究に関連の深い生命環境科学域、工学域を主な対象として編成。1学年定員20名。)