教育・研究

大平桂一先生「身体技法の探求」

大平 桂一 教授

担当学域等 人間社会学研究科、人間社会学部、高等教育推進機構
研究テーマ (1)清代の詩と散文
(2)中国人の夢研究
(3)西遊補研究
授業担当科目 初年次ゼミナール、中国古典文学への招待、ゼミナール 言語と文学、
中国語入門A、東洋文化史、中国文化特論など

指導方針

学生諸氏に現代中国語、古典中国語を自在に行き来して使いこなす能力を身につけてもらえるように、教材(映画のシナリオ・現代小説・古典文学)、教授法、学習法を工夫しています。また1つのテキストを多様な角度から読み解く技術をも伝授しようと考えています。

初年次ゼミナール「身体技法の探求」概要

太極拳・自彊術をはじめとする世界各国の身体技法について調査発表するとともに、実践を通じて身体技法への理解を深めます。

大平先生にインタビュー

このゼミの一番の特徴(もしくは狙い)を教えてください。

他の初年次ゼミでは、コンピュータなどを駆使して文献を集め、論点をとりまとめて発表する。そのプロセスを体験するのが主なコンセプトです。しかし、当ゼミでは理論の発表もありますが、完全に身体だけを使った実践の発表があります。この、身体によって外側に向かって表現していくことが大きな特徴です。例えば、身体技法の学習では紙に描かれた動きを自身の身体で試し、立体的に仕上げてくることが必要になります。紙がベースですから、1つの型から次の型へは言葉か矢印でしか説明されていません。だから、その途中の動きを自分で考え繋ぎ合わせないといけない。そのプロセスを楽しみつつ、読み取る力、身体の動きに変える力、発表する力をつけていくことが狙いです。

このゼミを通じて、受講生に一番身につけて欲しいことは何でしょうか?

”身につけて欲しいこと”というよりも”身についていくこと”として、まず、さまざまな身体技法を紙に描いたものから再現するということで身体によるプレゼンテーションのある種の技術というものが身につきます。また、第二に、これは初年次ゼミの目的とは関係ないかもしれませんが、実践を通してすごく身体が柔らかくなります。受講開始時に、足のつま先に手が届かなかった学生が、終わる頃には「届くようになりました」ということもよく起ります。自分の身体のどの辺りに緊張や強張りがあるのかを理解できるようになりますし、無意識にしてしまっている緊張まで全て意識することができるようになります。また、本来の自分の身体はどこまで動くのかということがわかります。そして、ぜひ身につけて欲しいことは、ゼミで学んださまざまな身体技法の中で自分に合うものを1つだけ選んでもらって、それを一生やり続けることです。そうすることで、今後さまざまな問題にぶつかったり、ストレスがかかったときに身体の面からストレスを軽くしたり、問題を解決できるようになると考えています。

未来の受講生にひとことお願いします。

何か熱中できるものを1つ見つけてください。それが、勉強と重なれば一番良いのですが、とにかく熱中できるものを1つ見つけて4年間で極めることがとにかく大事です。その熱中できるものの見つけ方は、とりあえずやってみること。もちろん、道徳律に照らして悪いこと、善いことを判断しなくてはいけませんが、「これは良いな」と思ったことはまずはやってみることです。思ったその日から。明日じゃなくて、今から。思い立ったら、何でも始めてしまうというのが良いかもしれません。それが中途半端で終わってもいい、いつか将来の中で何かのヒントになる時が来ます。知識がまったくないものと少しでもあるものでは全く違いますし、さまざまな物事を繋げる能力が身につきます。無駄になることは1つもない、いつか必ず役に立ちます。さまざまなことをやってみる中で、熱中できるものと出会ってください。