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最先端船舶技術開発研究所

設置目的

船舶は巨大で複雑なシステムであり、その建造に当たる造船所は日本、韓国、中国の3ケ国が主導権を握っているが、日本は、高付加価値船の建造に特化した欧州には一部の技術面で後れをとり、量産船においては人件費の安い韓国、中国に対して厳しい状況にある。このため、最先端の科学技術を適用した次世代船舶の開発が急務となっている。

きわめて多くの部品で構成される船舶は、その構成要素の最適化なくして最先端のシステムとはなり得ない。本研究所では、本学大学院工学研究科の各分野の研究者の最新技術を駆使することによって、10年後から20年後の近未来における時代の要請にマッチした次世代の船舶のコンセプトおよび必要な要素技術の開発を行うことを目的とする。

研究内容の概要

研究内容

船舶関係の知識の豊富な海洋システム工学分野の研究者が、次世代船舶開発に必要なニーズを、関連業界等を対象として調査し、適切な研究開発テーマについて工学研究科内の各分野の教員と共にプロジェクトを立ち上げ、推進する。

研究計画

開発ターゲットとしては、低振動・低騒音船(IMO規制の強化、小型貨物船の居住区の低振動・低騒音化)、船底空気循環槽装備の極低抵抗船(究極の省エネ化)、ノンバラスト船(省エネ+環境保全)、ディーゼル電気推進船(Pod推進器等の活用)、バッテリー電気推進船(都心部での環境保護)、LNG燃料船(排ガス規制の強化)、水素燃料船(新クリーンエネルギー)、水陸両用船、水陸空マルチモーダル・ビィークル(多機能化)、次世代高速船(社会ニーズへの対応)、多機能マルチハル船等などが挙げられる。

また、造船産業に必要な基礎技術の開発として、CFDにおける乱流モデルの検討、復原性の検討なども行う。
平成26年度から27年度には、(1)光ファイバーを用いた全船ヘルスモニタリングシステムの開発、(2)海洋調査・災害時調査用水陸空小型マルチモーダルビークルの開発、(3)低振動騒音船に関する技術動向調査と新コンセプトの開発、(4)バッテリー/電気推進船の技術動向調査と要素技術の開発、(5)船底空気循環槽の研究開発、(6)ノンバラスト船のコンセプト開発と普及、(7)知能化自動運航船、(8)洋上風力発電設置作業船・保守船、(9)船舶用CFDの乱流モデル改善の9テーマに取り組む。

構成員

所長

片山 徹(工学研究科 教授)

研究員
大阪府立大学
区分 教授 准教授 助教 特認教授
工学研究科 石亀 篤司
新井 隆景
千葉 正克
黄瀬 浩一
有馬 正和
二瓶 泰範
坪郷 尚
坂上 昇史
高山 聡志
研究推進機構 池田 良穂

設立年月日

平成26年(2014年)12月1日

最先端船舶技術開発研究所Webサイト

最先端船舶技術開発研究所

最先端船舶技術開発研究所では、本学大学院工学研究科の各分野の研究者の最新技術を駆使することによって、10年後から20年後の近未来における時代の要請にマッチした次世代の船舶のコンセプトおよび必要な要素技術の開発を行うことを目的とし、船舶関係の知識豊富な海洋システム工学分野の研究者が、次世代船舶開発に必要なニーズを、関連業界等を対象として調査し、適切な研究開発テーマについて工学研究科内の各分野の教員と共にプロジェクトを立ち上げ推進します。