大阪府立大学

数理科学専攻の教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

教育目的

博士前期課程

博士前期課程では、数学の理論的理解、それに基づく正確な計算と洞察、論理的に精密な推論を行う能力を涵養すると同時に、現象の数理科学的構造を捉える教育を実施する。これらの教育を通じて、主体的な探究心を育み、幅広い視野と高度な専門的知識に支えられた科学的な判断力を身につけさせる。現代社会の要請に応えて、数理科学の発展に寄与し、情報化社会を先導する数理科学の専門家を育成する。

博士後期課程

博士後期課程では、専門分野の深い理解と多面的な考察によって、研究計画を自ら立案することができる自立した研究者としての基礎技術を修得させる。同時に、学問的社会的な観点から、何を知るべきか、自らの問題意識のレベルを高める訓練も行う。これらの教育を通じて、主体的な探究心を育み、幅広い視野と高度な専門的知識に支えられた科学的な判断力を身につけさせる。現代社会の要請に応えて、数理科学の発展に寄与し、情報化社会を先導する数理科学の専門家を育成する。

教育目標

博士前期課程

  1. 数理科学の各分野における最新の研究論文を理解することができる専門知識と論理的思考能力を身につけ、諸現象の背後にある数理科学的な法則を察知する洞察力を備えている。
  2. 英文テキストや最新の英語論文を読む能力、研究成果を英語論文として発信する能力の鍛錬を通して、コミュニケーションツールとしての英語力を高め、国際的に活躍してゆくための能力を備えている。
  3. 最先端の数理科学研究に携わり、未解決の課題に対して、理論と計算の両面から取り組める能力を身に付けている。
  4. 他者との討論を通して研究の方法を修得するとともに、ディスカッション能力、発表能力、研究者倫理を養い、明快にコミュニケーションをとる能力を身に付けている。

博士後期課程

  1. 数理科学の各分野において研究課題を設定し、そのための研究計画を組み立て、独創的なアイデアでその研究課題を解決する能力を備えている。
  2. 科学の共通言語である英語について、英文テキストや最新の英語論文を自由に読みこなす能力、研究成果を英語論文として発信する能力、国際セミナーや会議などでコミュニケーションできる能力を身に付けている。
  3. 研究成果を、学会あるいは論文など様々な形で発表する能力を身につけている。
  4. 他者との討論を通して研究の方法を修得するとともに、ディスカッション能力、発表能力、研究者倫理を養い、明快にコミュニケーションをとる能力を身に付けている。

ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)

博士前期課程

次の資質・能力を身に付けたものに対して修了を認定し、学位を授与する。

  1. 数理科学の各分野における最新の研究論文を理解することができる専門知識と論理的思考能力を身につけ、諸現象の背後にある数理科学的な法則を察知する洞察力を備えている。
  2. コミュニケーションツールとしての英語力を高め、国際的に活躍してゆくための能力を備えている。
  3. 最先端の数理科学研究に携わり、未解決の課題に対して、理論と計算の両面から取り組める能力を身に付けている。
  4. 他者との討論を通して研究の方法を修得するとともに、ディスカッション能力、発表能力、研究者倫理を養い、明快にコミュニケーションをとる能力を身に付けている。

博士後期課程

次の資質・能力を身に付けたものに対して修了を認定し、学位を授与する。

  1. 数理科学の各分野において研究課題を設定し、そのための研究計画を組み立て、独創的なアイデアでその研究課題を解決する能力を備えている。
  2. 科学の共通言語である英語について、英文テキストや最新の英語論文を自由に読みこなす能力、研究成果を英語論文として発信する能力、国際セミナーや会議などでコミュニケーションできる能力を身に付けている。
  3. 研究成果を、学会あるいは論文など様々な形で発表する能力を身につけている。
  4. 他者との討論を通して研究の方法を修得するとともに、ディスカッション能力、発表能力、研究者倫理を養い、明快にコミュニケーションをとる能力を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

博士前期課程

数理科学を構成する各専門分野における基本体系の理解に重点をおき、その上で洞察力、論理的思考能力、コミュニケーション能力、研究者倫理などの修得をめざす教育課程を編成する。

  1. 豊かな教養、公正性の高い研究を実施するための倫理観や、現代社会が求める多様な能力を養成するために大学院共通教育科目を置く。
  2. ディスカッション能力、発表能力、明快にコミュニケーションをとる能力を養うために、研究指導科目を置く。
  3. 数理科学の各分野における最新の研究論文を理解することができる知識と論理的思考能力を身につけ、諸現象の背後にある数理科学的な法則を察知する洞察力を鍛錬するために、数理科学特別研究を置く。さらに、数理科学特別研究において、英文テキストや最新の英語論文を読む能力、研究成果を英語論文として発信する能力を鍛錬する。
  4. 数理科学諸分野の大学院レベルにおける基礎的知識を修得させるための講義を置く。
  5. 世界レベルの最先端研究を理解することを通して、諸現象の背後にある数理科学的な法則を理解する能力と洞察力を身につけさせるために、学外講師による特別講義を置く。
  6. 成績評価の基準と方法および学位論文の審査については、理学系研究科のカリキュラムポリシーで定める。

博士後期課程

数理科学のより高度で専門的な知識およびアイデアを有する研究者を養成するための教育課程を編成する。

  1. 豊かな教養、公正性の高い研究を実施するための倫理観、現代社会が求める多様な能力を養成するために大学院共通教育科目を置く。
  2. 研究遂行能力に加え、独創的な研究テーマの設定が極めて重要な課題である。新たな研究計画の立案と評価を行うための能力とディスカッション能力を養うために、研究指導科目を置く。
  3. 研究指導および博士論文執筆指導を行うため、数理科学特別研究を置く。また、ここにおいて日本語および英語によるプレゼンテーション能力、ディスカッション能力、コミュニケーション能力を涵養する。
  4. 世界レベルの最先端研究を理解することを通して、諸現象の背後にある数理科学的な法則を理解する能力と洞察力を身につけさせるために、学外講師による特別講義を置く。
  5. 成績評価の基準と方法および学位論文の審査については、理学系研究科のカリキュラムポリシーで定める。

アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

博士前期課程

本専攻では、学士課程レベルの基盤の上に数理科学のより深い専門知識の修得と、それに基づいた洞察力・論理的思考能力を涵養することを目的として教育を行う。これにより、現象の数理的構造を捉え解析するための基礎力を養成する。世界レベルの数理科学の研究に携わることを通して、洞察力・論理的思考能力、コミュニケーション能力を鍛錬し、問題解決能力を備えた高度専門職業人・研究者を養成する。

したがって、数理科学専攻では、次のような学生を求める。

  1. 大学の学士課程修了程度以上の数理科学の基礎学力(微積分学、線形代数学、代数学、幾何学、解析学、確率統計学、応用数学など)と、英語論文の読解力を持つ人
  2. 論理的思考力と知的好奇心を持つ人
  3. 自ら進んで数理科学を学ぶ探究心を持つ人
  4. 教員や学生同士との議論を通じて数理科学に関する現象を深く考察できる人

以上に基づき、次の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 数理科学の基礎学力を備えていること
  2. 英文等で書かれた学術論文を読むための語学力を備えていること
  3. 研究に対する意欲と具体的な展望を持ち、研究のために必要な論理的思考力を有すること
  4. 教員や学生同士との議論をできるコミュニケーション能力を有すること

博士後期課程

本専攻では、教員の個人指導のもと、各自が個別のテーマを設定して最先端の数理科学研究を遂行することを通して、物事の本質を理解する能力と洞察力、英語によるコミュニケーション能力を重点的に鍛錬する。

研究の遂行能力に加え、新たな研究計画の立案と評価を行うための能力とディスカッション能力を鍛錬し、自立した研究者・高度専門職業人として社会に貢献できる人材を育成する。

したがって、数理科学専攻では、次のような学生を求める。

  1. 大学院の博士前期課程修了程度以上の数理科学の基礎学力と、英語論文の読解力を持つとともに、英語による表現能力を有している人
  2. 論理的思考力と知的好奇心を持つ人
  3. 自ら進んで数理科学を学ぶ探究心を持つ人
  4. 教員や学生同士との議論を通じて数理科学に関する現象を深く考察できる人
  5. 専門分野あるいは関連する分野について、博士前期課程修了程度以上の研究能力を持ち、自ら研究を立案・計画・遂行できる能力を持つ人

以上に基づき、次の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 大学院の博士前期課程修了程度以上の数理科学の基礎学力を備えていること
  2. 英語論文の読解力を持つとともに、英語による表現能力を有していること
  3. 教員や学生同士との議論を通じて数理科学に関する現象を深く考察できる論理的思考力とコミュニケーションの能力を備えていること
  4. 知的好奇心を持ち専門分野あるいは関連する分野について、博士前期課程修了程度以上の研究能力を持ち、自ら研究を立案・計画・遂行できる能力を備えていること