大阪府立大学

総合リハビリテーション学研究科 教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー

教育目的

総合リハビリテーション学研究科は、人々の健康と生活の質の向上に貢献しうる、より高い資質を持った医療専門職者の育成、並びに生命の尊さと人の尊厳を重んじることを基本理念とする。この基本理念のもとで、高い倫理観をもち、予防から治療、回復、社会参加に至る総合的なリハビリテーションに関する教育・研究を実践し、保健・医療・福祉の発展・向上に貢献できる人材を育成する。

博士前期課程

博士前期課程は、総合的なリハビリテーションに関する深い探求心と洞察力を備え、相互の信頼と協働の重要性を理解し、責任ある判断、行動のできる豊かな人間性並びに専門性を有する人材を育成する。

博士後期課程

博士後期課程は、研究活動により重点をおいた教育を行い、総合リハビリテーション学領域における高度な知識や技術を持ち、総合的な視野や深い洞察力、独創性や自立して研究を行いうる能力を身につけ、高い倫理観と豊かな人間性と深い教養を備えた人材を育成する。

教育目標

博士前期課程

  1. 人体の構造と機能に関する最新の知識を学ばせ、身体運動機能、高次脳機能、精神機能に関するリハビリテーションの高度な研究能力を養う。
  2. 地域保健における疫学の高度な知識を学ばせるとともに、リハビリテーションにおける生活機能・生活環境ならびに社会参加支援の発展的な研究能力を養う。
  3. 栄養改善、傷病者の栄養的支援に必要な基礎から臨床に至る高度な知識と研究能力を養う。
  4. 高い倫理観を持って、最先端の総合リハビリテーション学研究に必要な情報の収集・活用能力を養う。
  5. 最先端の研究を理解する能力の向上および国際レベルの研究能力の向上をめざす。

博士後期課程

  1. 身体機能と精神機能の2つのリハビリテーションの視点から、人体の構造、機能、活動に関わる研究を実施する能力を養う。
  2. 個人の健康の維持増進を含むリハビリテーション・アプローチに加えて、社会的障壁の除去や軽減を積極的に行い、個人の生活機能の維持増進と社会参加を促進支援するための研究を実施する能力を養う。
  3. リハビリテーションとの整合性をもって、栄養に関わる一連の生命現象を解明するための研究を実施する能力を養う。
  4. 高い倫理観をもって、専門分野における高度な研究課題に取り組む能力を養う。

ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)

博士前期課程

人々の健康増進と生活の質向上に貢献できる高い資質をもった高度医療専門職者並びに研究者の育成を目的とし、大学院共通教育科目と基礎科目に加え各専門領域のリハビリテーション学科目特論、特別研究科目の単位を修得し、次に掲げる能力を修得した者に学位を授与する。

  1. 生命の尊さと人の尊厳を重んじることを基本理念とする高い倫理観を修得した者。
  2. 最先端の総合リハビリテーション学研究に必要な情報の収集・活用能力、指導力を修得した者。
  3. 国際レベルの最先端の研究を理解する能力を修得し、さらに向上をめざす者。

博士後期課程

人々の健康と生活の質の向上に貢献するための総合リハビリテーション学研究を、さらに深化させる探究心を備えた上で、高い倫理観と人間性を有し、総合リハビリテーション学に関する学際領域において自立した研究活動を行い、教育者、研究者、指導者として社会を牽引できる人材を育成することを目的とし、各専門領域のリハビリテーション学科目特別講義、特別研究科目の単位を修得し、領域ごとに次に掲げる能力を修得した者に学位を授与する。

  1. 身体機能と精神機能の2つのリハビリテーションの視点から、人体の構造、機能、活動に関わる研究を実施する能力。
  2. 個人の健康の維持増進を含むリハビリテーション・アプローチに加えて、社会的障壁の除去や軽減を積極的に行い、個人の生活機能の維持増進と社会参加を促進支援するための研究を実施する能力。
  3. リハビリテーションとの整合性をもって、栄養に関わる一連の生命現象を解明するための研究を実施する能力。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

博士前期課程

共通教育科目、基礎科目では、研究公正、研究方法論を学び、学際的な視野と深い教養、研究の公正性に責任を持つ高い倫理観、国際的な協働を可能とする能力を修得する。

各領域科目では理学療法学、作業療法学、栄養療法学の深化と有機的連携によって新たに構築された総合リハビリテーション学に関する深い探求心と洞察力を養い、最先端の専門知識や技能を修得する。

研究指導は特別演習科目、特別研究科目によって行い、研究デザインから論文執筆までを個別指導と複数教員による集団指導を組み合わせ、1年次末に研究科として中間報告会を行うなど、基礎から実践にわたる研究能力を涵養する。

これらの科目を30単位以上修得し、審査委員会による論文審査と最終審査会における最終試験に合格することを修了要件とする。学位論文の審査は学位審査基準にしたがって行う。

成績評価の基準

  1. 成績評価は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、授業科目ごとに「到達目標」を設定し、履修者の到達目標に対する達成度に応じて、履修規程第13条に定めた基準に沿って、A+からDの評語で評価する。特に、単位修得(C以上)の基準を到達度として明記する。
  2. 学期ごとに全ての授業の成績分布を集計し、到達目標の達成度について組織的に検討し、改善を図る。
  3. 成績評価は、達成度の絶対評価を基本として行うが、受講者数が少ない科目を除き、偏った評語の分布にならないように努力する。また、偏った分布になった場合はその原因を分析し、次期以降に改善を図る。

成績評価の方法

  1. 成績評価は、最終の定期試験のみに偏重することなく、レポート、プレゼンテーション、学修態度等の多様な要素を組みあわせて到達目標の達成度を評価する。なお、授業への出欠状況は成績評価には使わない。
  2. 具体的な評価方法は、授業担当教員が決定し、評価の基準、評価に用いる項目の配分を含めて、シラバスを通じて学生に事前に提示する。

博士後期課程

共通教育科目では、研究の公正性に責任を持つ高い倫理観、リーダーとして研究を牽引する能力を修得する。

各領域科目では総合リハビリテーション学領域における高度な知識や技術に基づき、総合的な視野や深い洞察力を修得する。

研究指導は特別演習科目、特別研究科目によって行い、研究デザインから論文執筆までを個別指導と複数教員による集団指導を組み合わせ、複数回の中間報告会などにより、独創性や自立して研究を行いうる能力とプレゼンテーション能力を修得する。

これらの科目を18単位以上修得することを修了要件とし、審査委員会による論文審査と、最終審査会における最終試験に合格した者に学位を授与する。学位論文の審査は学位審査基準にしたがって行う。

成績評価の基準

  1. 成績評価は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を踏まえ、授業科目ごとに「到達目標」を設定し、履修者の到達目標に対する達成度に応じて、履修規程第13条に定めた基準に沿って、A+からDの評語で評価する。特に、単位修得(C以上)の基準を到達度として明記する。
  2. 学期ごとに全ての授業の成績分布を集計し、到達目標の達成度について組織的に検討し、改善をはかる。
  3. 成績評価は、達成度の絶対評価を基本として行うが、受講者数が少ない科目を除き、偏った評語の分布にならないように努力する。また、偏った分布になった場合はその原因を分析し、次期以降に改善を図る。

成績評価の方法

  1. 成績評価は、最終の定期試験のみに偏重することなく、レポート、プレゼンテーション、学修態度等の多様な要素を組みあわせて到達目標の達成度を評価する。なお、授業への出欠状況は成績評価には使わない。
  2. 具体的な評価方法は、授業担当教員が決定し、評価の基準、評価に用いる項目の配分を含めて、シラバスを通じて学生に事前に提示する。

アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)

博士前期課程

本研究科は、人々の健康と生活の質の向上に貢献するより高い資質をもった医療専門職者の育成並びに生命の尊さと人の尊厳を重んじることを理念として、予防から治療、回復、社会参加に至る総合的なリハビリテーションに関する深い探求心と洞察力を備え、相互の信頼と協働の重要性を理解し、責任ある判断、行動ができる豊かな人間性並びに専門性を有する高度専門職業人並びに研究者の育成をめざす。

このような理念と目標を達成するため、総合リハビリテーション学専攻博士前期課程では、次のような資質と能力、意欲をもった学生を求める。

  1. 疾病の予防や治療から障害の軽減、さらに主に障がい児・者や高齢者の地域での自立生活や社会参加の支援等に至る、広範囲で総合的なリハビリテーションの展開に貢献しようという意欲をもった人
  2. 医療および地域の実践場面における問題発見能力や問題解決能力をはじめ、実践研究の計画、情報処理、ディスカッション、プレゼンテーション等の各々の能力を高め、高度専門職業人並びに実践研究者としての資質を高めたいという姿勢と熱意をもった人
  3. 高い倫理観と豊かな人間性をもった人

以上に基づき、次の1~3の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 総合的なリハビリテーション学の知識を備えていること
  2. 研究に対する意欲と具体的な展望を持ち、円滑な研究指導のために必要な論理的思考を有すること
  3. 高い倫理観と豊かな人間性を有すること

博士後期課程

本研究科は、人々の健康と生活の質の向上に貢献するより高い資質をもった医療専門職者の育成並びに生命の尊さと人の尊厳を重んじることを理念として、予防から治療、回復、社会参加に至る総合的なリハビリテーションに関する深い探求心と洞察力を備え、相互の信頼と協働の重要性を理解し、責任ある判断、行動ができる豊かな人間性並びに専門性を有する教育者・研究者の育成をめざす。

このような理念と目標を達成するため、総合リハビリテーション学専攻博士後期課程では、次のような資質と能力、意欲をもった学生を求める。

  1. 保健・医療領域において高度の知識や技術を有し、なおかつ総合リハビリテーション学領域において、更なる探求心を備えている人
  2. 将来、総合リハビリテーション学領域の教育者、研究者として、地域社会および国際社会において、自立してリハビリテーションの実践および総合リハビリテーション学の発展に貢献する熱意をもった人
  3. 高い倫理観と豊かな人間性をもった人

以上に基づき、次の1~4の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。

  1. 博士前期課程で身に付けた、専門領域の研究内容を高い水準で理解し、かつ分析手法を修得していること
  2. 提出された修士学位論文の概要、研究計画書および面接試験において、研究テーマの学術的発展性を見抜く洞察力を示すとともに、論理的に説明表現できていること
  3. 将来、総合リハビリテーション学領域の教育者、研究者として、地域社会および国際社会において、自立してリハビリテーションの実践および総合リハビリテーション学の発展に貢献する熱意を有すること
  4. 高い倫理観と豊かな人間性を有すること