獣医学専攻の教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー
教育目的
獣医学専攻は、獣医学に関する学識・見識・技術を兼ね備えるとともに、応用動物科学領域で専門別に細分化された知識・技術を統合することにより、社会的要請が増加している動物バイオメディカル関連分野、食の安全および人獣共通感染症を含めた獣医公衆衛生および動物衛生分野、病態動物の診断・治療・予防などの臨床分野の各分野において、幅広い視野と深い洞察力、および高い倫理観を持ち、独創的指導能力を発揮できる国際的な専門家を育成する。
教育目標
- 動物医療に加え、動物バイオや感染症対策を含めた公衆衛生領域にかかわる科学技術を修得し、生命科学に関する問題に柔軟に対応できる研究者としての能力に加え、獣医学を基盤にしたより高度な知識と技術を有する指導者としての能力を培う。
- 幅広い視野と高い倫理観を備え、独創的で問題解決能力に優れた研究者・技術者としての能力を培う。
- コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身に付け、国際的に活躍できる能力を培う。
ディプロマ・ポリシー(学修評価・学位の授与方針)
獣医学専攻博士課程は、本専攻の教育目的・教育目標に基づき、次の能力を身に付けたものに博士(獣医学)の学位を授与する。
- 動物医療に加え、動物バイオや感染症対策を含めた公衆衛生領域に係わる科学技術を修得し、生命科学に関する問題に柔軟に対応できる研究者としての能力に加え、獣医学を基盤にしたより高度な知識と技術を有する指導者としての能力を身に付けている。
- 幅広い視野と高い倫理観を備え、独創的で問題解決能力に優れた研究者・技術者としての能力を身に付けている。
- コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を備え、国際的に活躍できる能力を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)
ディプロマ・ポリシーに掲げる能力を修得させるため、以下の教育課程を提供する。
- 公正性の高い高度な研究を遂行する倫理観、国際的な研究協働を可能にする学際的な視野と深い教養、および社会の課題と的確にとらえ自らの研究成果を社会へ還元できる課題解決能力を修得するために、大学院共通教育科目を設ける。
- 獣医学に関する学識・見識・技術を兼ね備え、応用動物科学領域で専門別に細分化された知識・技術を修得するとともに、英語によるコミュニケーション、プレゼンテーションの機会を設け、国際的に活躍しうる人材を養成するために、特別講義を設ける。
- 動物バイオメディカル関連分野、食の安全および人獣共通感染症を含めた獣医公衆衛生および動物衛生分野、病態動物の診断・治療・予防などの臨床分野の各分野において、高度な知識と技術を有し、幅広い視野と深い洞察力、および高い倫理観を持ち、独創的指導能力を発揮できる国際的な専門家を育成するために、特別演習および特別研究を設ける。なお一部の特別演習や特別研究では少人数授業や受講生が主体的に参加する演習・研究を実施する。
- 所定の年限在学した上で、上記の本専攻の教育研究の理念や目的に沿った教育課程を修了し、本研究科が定める博士論文の審査および最終試験に合格したものに学位を授与する。
成績評価の基準と方法については、生命環境科学研究科のカリキュラムポリシーで定める。
学位論文の審査については、学位審査基準にしたがって行う。
アドミッション・ポリシー(学生受入の方針)
獣医学専攻は、獣医学および応用動物科学領域に関する学識・見識・技術を兼ね備え、社会的要請が増加している動物バイオメディカル関連分野、家畜衛生や食の安全および人獣共通感染症を含めた公衆衛生分野、病態動物の診断・治療・予防などの臨床分野の各分野において、幅広い視野と深い洞察力、および高い倫理観を持ち、独創的指導能力を発揮し国際的に活躍できる専門家の養成をめざす。
したがって、獣医学専攻では次のような学生を求める。
- 生命現象、生命機能、生命環境、生命倫理について深い関心と理解がある人
- 論理的な思考力と自ら学ぶ探求心を備えている人
- 関連する学問分野の基礎および英語について十分な能力を身に付けている人
以上に基づき、次の1~4の能力や適性を身に付けた学生を選抜する。
- 生命科学領域の英語論文を理解できる学力があること
- 生命科学領域の研究を計画・実行するための基礎となる学力と技術を有すること
- 生命科学領域の幅広い知識を持ち、自身の研究を論理的に説明できる能力を有すること
- 生命倫理に関する高い倫理観を備えていること