数理科学課程 教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー
教育目的
数理科学とは数学とその応用を学ぶ学問である。長い歴史を経て成熟した数学は、それ自体が豊穣な世界を形成しているばかりでなく、諸分野との連携によって現代的な問題意識に対応する数理科学として発展している。数理科学課程は、このような学問を継承し発展させるための教育・研究を行う。数理科学への深い理解に根ざす洞察力、論理的思考力、検証能力を涵養し、同時に広い視野に基づくプレゼンテーション・コミュニケーション能力を向上させる。これらの教育を通して、数理科学の発展に寄与するとともに社会に貢献できる人材の育成をめざす。
教育目標
- 数理科学を学ぶ上で基礎となる線形代数学と微積分学を講義・演習などを通して深く理解する。
- 代数学、幾何学、解析学、確率統計学、応用数学など数理科学諸分野を偏りなく学び、多角的な視点から数理科学の発展に寄与できる能力を養う。
- 情報処理など隣接諸分野の基礎知識を修得し、現実社会の問題解決に応用できる素養を身に付ける。
- 英語のテキストや論文を読む能力を身に付けるとともに、グローバル社会におけるコミュニケーションツールとしての英語の能力を養う。
- 幅広い学問を学修し、広い視野に立って物事を俯瞰する能力を養う。
演習を通じて、情報収集と状況理解の訓練を重ね、自ら判断して問題を解決する能力を養う。 - 卒業研究等を通して、より高度な論理的思考力を養成し、プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力を養う。
ディプロマ・ポリシー
次の資質・能力を身に付けたものに対して卒業を認定し、学位を授与する。
- 数理科学の基礎である線形代数学と微積分学を深く理解している。
- 多角的な視点から数理科学の発展に寄与できる能力を身に付けている。
- 現実社会の問題解決に応用できる素養を身に付けている。
- 英語のテキストや論文を読む能力を身に付けるとともに、グローバル社会におけるコミュニケーションツールとしての英語の能力を備えている。
- 幅広い学問を学修し、広い視野に立って物事を俯瞰する能力を身に付けている。
- 自ら判断して問題を解決する能力を身に付けている。
- より高度な論理的思考力を養成し、プレゼンテーション能力・コミュニケーション能力を備えている。
カリキュラム・ポリシー
- 1年次には、数学、物理学、化学、生物学の専門基礎科目を配置するとともに、線形代数学と微積分学をより深く理解するために演習科目を置く。
- 低学年次においては、幅広い学問の学修と人格形成のために、外国語科目、教養科目を配置する。
- 現実社会の問題解決に応用できる素養を身に付けるために、情報処理など隣接諸分野の基礎科目も配置する。
- 2年次においては、代数学、幾何学、解析学、確率統計学における基礎的な講義演習科目を配置する。3年次においては、2年次の学修を統合的に理解し発展させるための科目を配置する。多角的な視点から数理科学の発展に寄与できる能力を修得するために、代数学、幾何学、解析学、確率統計学に加え応用数学の科目を配置する。
- 通常の授業でも英語のテキストや論文を読む機会を設け、コミュニケーションツールとしての英語の能力を身に付けるために、科学分野の英語を専門的に学ぶ科目を配置する。
- 4年次においては、より高度な論理的思考力、プレゼンテーション・コミュニケーション能力を養い、問題の発見と解決のスキルを修得するために、卒業研究と演習科目を配置する。
- 成績評価の基準と方法については、生命環境科学域のカリキュラムポリシーで定める。