緑地環境科学類 カリキュラム紹介
生命を育む緑地を多様な視点から科学し、循環型社会の構築をめざします。
本学類では、4年間の講義、キャンパスに広がる豊かな緑地環境や学外フィールドを活用した実験・実習、最新の実務に触れるインターンシップ、さらに指導教員のもとでの卒業研究を通じて、健全な緑地環境や都市圏を守り創造するために必要な専門的知識・技術や問題解決能力、さらに広領域に渡る研究やプロジェクトを自主的、計画的に推進する能力を備えた緑と環境のスペシャリストを養成します。卒業後は、自然環境・生態系などのモニタリングや保全、創造、維持管理にかかわる専門職業人として、今後益々ニーズが高まる企業、行政機関の環境関連分野、食料生産やその基盤整備分野、都市計画・環境資源管理分野などの各方面で活躍できます。さらに高度な専門技術や自立した研究能力の習得をめざし、大学院に進学し、より自らを向上させることもできます。
1年次
共通教育・専門基礎科目を中心として、緑地環境科学や自然保護に関わる入門的な専門科目を履修します。4年時の学習の基盤を培います。
2年次
緑地や都市圏を構成する環境要素を扱う基礎的な科目を、多面的かつ総合的に学習します。幅広い視点を獲得し、総合的に緑地環境に取り組む素養を養います。
3年次
緑地学や環境工学、社会科学に関連する専門的な科目の学習を深めます。緑地環境の保全・創成に携わるための広範な関連分野を理解し、卒業研究に備えます。
4年次
指導教員のもとで卒業研究に取り組みます。また、「里地里山管理学実習」など実際の緑地環境を舞台に体験学習に取り組み、社会で活躍するための実力を磨きます。
科目と履修モデル
- 緑地環境科学類の教育課程等の概要(PDF208KB)
- 高等教育推進機構開設科目
履修モデル(緑地環境科学類で学ぶ標準的なモデルを例に作成)
区分 | 科目 | |
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1年次 | 共通教育科目 |
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専門基礎科目 |
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専門科目 |
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自由選択枠 |
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2年次 | 共通教育科目 |
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専門基礎科目 |
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専門科目 |
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3年次 | 共通教育科目 |
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専門科目 |
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4年次 | 専門科目 |
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ピックアップ講義
気象環境学
地球大気の構造と特徴、放射収支と熱収支、大気大循環と高気圧/低気圧、気候変動のメカニズムなどをテーマに、大気の中で起きるさまざまな現象を解説。大気環境の実態を把握し、ひいては、大気圏と、水圏・地圏・生物圏との相互影響も理解できるようになることを目標とします。
緑地水文学
生命に必要不可欠な水の存在量、動き、質的状態など緑地の水環境に深く関与する水循環を、降水、蒸発散、地表水、地下水などさまざまな局面から整理。その機構・計測・予測などについて水文的な立場から基本原理を学び、定量的な評価技術を修得します。
緑地保全学
緑地保全のエキスパートに必要とされる専門知識を修得し、問題解決能力を養うため、自然風土と人間活動が作り出す緑地生態系とランドスケープについて、その成立の原理を理解し、緑地の調査や保全・再生方法を学びます。
里地里山管理学実習
都市近郊部に位置する里地里山を対象に、生態系の成り立ちとその保全方法について生態学、緑地学、社会科学的な観点から学習。そのうえで、都市近郊部の里地里山において、保全のための生態工学的技術、管理計画技術を実習します。