工学域

物質化学系学類 マテリアル工学課程

物質化学系学類 マテリアル工学課程

地球と人に優しい材料の研究・開発を行います。

コンピュータ、自動車、人工関節、これらに共通するものは何でしょうか?
それは現代の文明を象徴するこれらの機械や装置が、目的に応じたいくつもの「材料」によって構成されていることです。どの素材が欠けても装置全体の機能は発揮できません。時代の進歩は新しい材料の設計と開発にかかっているのです。

授業科目

  • 物質の構造・組織
  • 結晶構造解析
  • 材料設計・制御
  • 材料プロセス
  • 材料物性I・II
  • 構造材料科学
  • マテリアル工学特殊講義I・II
  • マテリアル工学外国語基礎
  • マテリアル工学基礎演習
  • マテリアル工学基礎実験
  • 社会・産業と材料
  • 物質量子論
  • 材料強度
  • 材料組織I・II
  • 材料化学I・II
  • 機能材料科学
  • マテリアル工学卒業研究
  • マテリアル工学外国語演習
  • マテリアル工学演習I・II
  • マテリアル工学実験I・II・III 等

教育目的・教育目標

課程の学びについて

見えないところで暮らしと時代を支え続ける、それがマテリアル工学です。

“It’s not design limited, it’s materials limited.”
これはある著名な米国の大学教授が、現在の文明の進歩の律速段階が機器をデザインする技術にあるのではなく、要求する機能を満たす材料が存在しないことにあることを指摘した言葉です。ナノテクノロジーが国策として掲げられている今、それを支えるのはマテリアルサイエンスです。
本課程では特に金属やセラミックスを対象に、マテリアル工学の基礎から応用まで幅広い学問を学びます。キーワードは「ものを創る」、「構造を調べる」、「特性を測る」です。飛行機や携帯電話に使われている軽くて強い合金から、機能性セラミックスまで、材料である限り、基本的なこのアプローチは普遍です。具体的には高校で身に付けた基礎の上に、「材料強度学」、「材料組織学」、「材料物性学」や「材料化学」など、世の中を支えている材料を理解するのに必要な専門学問を学び、そして世界の研究者とコミュニケーションできる英語能力を身につけます。さらに演習と実験を繰り返し、専門性を肌で体験します。4年次には1年間かけて一つのテーマについて研究し、問題を解決することにより、創造力にあふれ、国際性豊かな研究者や技術者となることを目指します。

高分解能電子顕微鏡を用いた原子像観察

高分解能電子顕微鏡を用いた原子像観察

水溶液ソフト合成法による機能性ナノ粒子の合成

水溶液ソフト合成法による機能性ナノ粒子の合成

Liイオン伝導体(Nd,Li)Ti03の透過型電子顕微鏡写真

Liイオン伝導体(Nd,Li)Ti03の透過型電子顕微鏡写真

オリジナルな装置を用いた振動エネルギー吸収測定

オリジナルな装置を用いた振動エネルギー吸収測定

TOPICS
原子配列の最適化により「強くて伸びる金属材料」を開発制震ダンパーなどの振動吸収材料に応用

実用化された制震ダンパーとそのナノ組織(ビル用、木材住宅用)

実用化された制震ダンパーとそのナノ組織(ビル用、木材住宅用)
ダンパー写真提供:株式会社竹中工務店

金属材料の性質は組織の大きさと添加元素によって変化します。組織をナノオーダーまで微細にするとともに、添加元素が示すイントリンシックな性質を実験・計算により原子レベルから設計・最適化することにより、「鉄のように強く、ゴムのように伸びる金属材料」を開発しています。この材料は写真に示すような制震ダンパーなどの振動吸収材料として実用化されています。この技術をさらに発展させ、世界中の構造物の今世紀中の安心・安全を保証する、様々な速度、幅の揺れを吸収可能な部材を開発したいと考えています。

詳しい情報

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