電子物理工学課程
ナノサイエンスで拓く未来。
物理学を基礎として発展してきたエレクトロニクスは、現代社会の豊かな生活を支える基礎技術になっています。電子物理工学は、無限の可能性を秘めた学問領域で、斬新な発想が大きな刺激となります。電子工学、基礎物理、応用物理を総合的に学習し、ナノテクノロジー、ナノサイエンスに関連した幅広い世界最先端の研究を強力に推進しています。
授業科目
- 電磁気学
- 統計物理学
- 電子物理計測
- 非線形力学
- 気体エレクトロニクス
- 半導体エレクトロニクス
- 磁性・超伝導
- 集積回路デバイス
- 光エレクトロニクス 等
- 電子回路
- 結晶物理工学
- 量子力学
- 電磁波・光学
- 固体エレクトロニクス
- 光デバイス
- 量子デバイス
- ナノエレクトロニクス
教育目的、教育目標、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー
電子物理工学課程の教育目的
電子物理工学課程の教育目標
電子物理工学課程のディプロマ・ポリシー
電子物理工学課程のカリキュラム・ポリシー
課程の学びについて
物理の諸原理をエレクトロニクス社会に活かす電子物理工学。
電子物理工学は、気体、液体、固体内の電子現象を探求し、新しい機能を持つ電子デバイスの開発をめざす工学分野であり、21世紀社会において、ますます重要となる学問領域です。
本課程では、力学、統計力学、電磁気学、量子力学などの基礎物理学と超伝導、磁性、量子光学、半導体物理、ナノサイエンス、ナノテクノロジーなどの応用物理学を総合的に学習するだけでなく、これら物理学に立脚する電子回路、情報理論、通信工学などの電子工学の基礎理論も学習します。
本課程には、量子物性、ナノ光物性、有機エレクトロニクス、ナノテクノロジー、半導体ナノプロセス、量子・光デバイス工学、機能デバイス工学を主に研究する10のグループがあります。それぞれが専門分野に特化した研究・開発を行い、急速に進展している科学技術の各分野において、十分に活躍できる人材を養成しています。
TOPICS
電子物理工学課程ではエネルギー問題など、今後我々が抱えるさまざまな問題の解決にも取り組んでいます
現在の高度情報化社会は無機半導体デバイスによって支えられています。より豊かなユビキタス社会の実現には、人とのインターフェイスとなる柔軟性に優れた携帯端末や、より低いエネルギーで製造できるデバイスが求められています。この中で有機材料を用いた新しいエレクトロニクスが注目され、本課程でも研究に取り組んでいます。
有機デバイスは柔軟性が高く、印刷などで低コスト作製が可能であり、有機ELは既に一部で実用化されています。有機材料では多様な分子設計が可能であり、折り曲げ可能なディスプレイやトランジスタに加えて、太陽電池や次世代照明への応用が期待されており、その可能性は無限に拡がっています。